鬼の花嫁 32話ネタバレ 明かされる黒幕と真実

鬼の花嫁 ネタバレ感想

今回は短めあっさりで終わってしまいますが、浩介の謎が明かされます。
そして津守の痛恨のミスがもたらす破局も暗示されていき…。
しかし原作小説と比較するとテンポと原作小説の進んだページ分も相当に少なく、第一部のような欄外の悪役サイドの描きおろしを期待していた分かなり残念ではあります。

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津守と梓が犯人と知る玲夜

玲夜は子鬼に霊力を流し込み、子鬼は間一髪助かります。
猫の正体を訝しむ高道たちですが、急いで子鬼の記憶を覗く玲夜。
梓に車に連れ込まれる柚子、津守の屋敷で陰陽師に囲まれる柚子。
瀕死の子鬼に泣いて手を伸ばす柚子を乱暴につかみ、気絶させる津守。
玲夜は激怒し、その剣幕に高道や使用人たちは声も出せません。

あやかしが大切にする花嫁を誘拐するのは最悪の喧嘩の売り方。
玲夜は鬼の一族に柚子が津守家に誘拐されたことを告げます。
しかしあやかしのトップである千夜(玲夜の父)の許可を取らないと、人間と全面抗争することはあやかしと人間の関係悪化になるため許可を待ってすぐに乗り込みません。

東吉(にゃん吉)や桜子が忠告してくれたのに、柚子も自分が誘拐されると周囲をこれだけ巻き込むって自覚が薄いのはまずいね…

今回の柚子の行動は鬼の一部からかなり反感を買って、原作では柚子が玲夜の妻になるのは相応しくない、強くて優秀な鬼の女性を妻にするべきと反対する分家や幹部が出てしまうよ。

鬼と陰陽師が戦争となれば、鬼の戦死者や怪我人が出ることも予想されます。
原因が柚子の軽率な行動のため、柚子が今までのように「普通の幸せが欲しい」「友達が欲しい」という態度を変えないのは非常に厳しいです。
アクティブな透子が家で大人しくしているのは、花嫁が狙われるし無力だと理解しているからです。
柚子を花嫁にすることに不満を持つ鬼の一族が出るのも時間の問題な気がします。

浩介が正体を明かす

19話から登場していた津守のスパイは浩介だと明かされます。
津守の異母弟で愛人の子である浩介は、母子家庭の一人っ子として育てられました。
容姿が似ていないこともあり、柚子も接点を見いだせなかったようです。

25話の柚子との約束を果たせなかった理由も明かされます。
浩介に霊力が発現すると、母親は浩介に黙って津守家に引き取らせたのです。
突然大人に拘束され、小学生の浩介は必死に抵抗しますが連行されてしまいます。
小学生の浩介は母親と引き離され、愛人の子として津守家で辛い日々を過ごします。

本人を無視して親が勝手に決めたって、梓とかなり似ているね。

浩介も梓も親に守ってもらえず、好きな人への想いを支えに生きてきたよ。

跡取りの津守と明確に差をつけられ、愛人の子と蔑まれる厳しい修行の日々。
柚子が鬼龍院玲夜の花嫁に選ばれ、浩介は柚子を監視するよう命令されます。
浩介にとって柚子が大切な幼馴染という情報も津守は把握していました。
柚子や透子と接触を禁じられていた浩介は、柚子の監視役を引き受けたのです。

浩介は独りよがりな想いを柚子にぶつける

監禁されているので柚子は怖がり、浩介が近づいても顔を赤らめません。
ずっと浩介に騙されていたこと、梓と手を組んで誘拐に加担したこと。
柚子はショックを受け、浩介が近づくと怯えてしまいます。
浩介は柚子を騙したことも誘拐も仕方のないことだと正当化します。

浩介も梓も今の生活が辛過ぎて、好きな人への執着が凄いね…

今が幸せなら、振られたのにここまで執着しなかっただろうからね。

怯える柚子に接近し、浩介は玲夜を化け物呼ばわりします。
化け物なんかに柚子を渡さないと、浩介は冷酷な表情で告げるのでした。
浩介も梓も、唯一の希望である好きな人を諦めることができないのでしょう。
浩介がどうなるか『浩介の正体と結末は?』(リンク先)に詳細があります。

悲しい悪役、浩介と梓

浩介と梓は悪役ですが、元々は平凡で幸せに暮らしていた一般人。
霊力の発現や花嫁に選ばれたことで、優しい親が豹変して生活が一変しました。
愛人の子を差別する津守家、無理やり花嫁にされた梓に厳しすぎる蛇塚家。
好きな人に失恋し、生きる希望と心の拠り所を失ったことで悪事に加担します。
二人の悲しい共通点は下記の通りです。

  • 優しかった親が豹変し、本人の意思を無視して売られた
  • 実家や友人と引き離され、理不尽な辛い生活を強いられた
  • 親に売られたため、実家元の環境に帰れない
  • 新しい環境では誰も味方になってくれなかった
  • 好きな人と結ばれることを心の支えに生きてきた
  • 好きな人が自分以外の人と結ばれ、報われない片想いをしている
  • 告白したが振られ、自分の片思いだったと思い知らされた

一方で擁護できない部分もあります。
いくら酷い境遇だからと幸せな人を攻撃して良い理由にはなりません。
二人の悪行は下記の通り記載しています。

  • 振られたのに好きな人にストーカーのようにつきまとう
  • 好きな人の恋人を逆恨みし、非合法な手段で排除しようとする
  • 好きな人の相手を排除し、自分が後釜に座ろうとする
  • 常識はずれな行動をたしなめる周囲の忠告を無視する
  • 自発的に犯行に加担し、罪悪感が全く無い
  • 自分のやっていることが好きな人を悲しませていると認めない
  • 好きな人が嫌がっているのにボディタッチをしつこく試みる

上記に加え、梓の蛇塚への態度が酷すぎると非難する声も見かけます。
しかし梓は22話で登場した時、蛇塚同様に気弱で優しく礼儀正しい子でした。
蛇塚と似た性格で、相思相愛であればお似合いのカップルになったと思われます。
ですが蛇塚は梓が縁談を断れない状況で無理やり花嫁にされたにもかかわらず、金目当てでも構わないと梓が嫌がっている婚約を続行してしまいました。
進学先の変更は取り消せないにせよ、瑶太のように同居を免除したり、梓が蛇塚を好きになるまで同居や婚約を強要せず会いに行き、梓に優しく紳士的なアプローチをしたなら良い結末にいけたでしょう。
瑶太のように甘やかしすぎるのも駄目ですが、蛇塚のように束縛して愛のない婚約を強いるのも駄目だと証明された形となります。

梓と蛇塚はどうすれば相思相愛のカップルになれたんだろうね…

柚子と玲夜が結婚して梓が諦めざるを得なくなって、梓が好きになってくれるまで蛇塚が婚約や同居を我慢して優しく紳士的にアプローチすれば、何年かかかるけれど多分いけたよ。

柚子の実家が最低なことは浩介も知っていますし、柚子は実家から逃れるために仕方なく玲夜の花嫁になったと、梓のように仕方なく花嫁になったと思い込んでいるようです
柚子は大学で孤立し、女子の嫌がらせでいつも俯いて悲しそうな表情をしていました。

もし梓が玲夜の花嫁だったら、どれだけ嫌がらせをされても幸せだったに違いありません。
念願の玲夜の花嫁に選ばれたら、蛇塚の理不尽な命令でも玲夜なら喜んで従うと言ったほど。
玲夜の花嫁に選ばれたのが玲夜を愛する梓ではなく、玲夜への愛情が薄い柚子が花嫁に選ばれてしまったのは残酷だと管理人は感じます。
浩介は玲夜が柚子を愛するわけがないと断定しているので、柚子が釣り合っていないと浩介も多少思ってしまっているようです。
25話の透子への失礼な言葉といい、浩介のそういう所は異母兄に似て失礼だと思います。

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