鬼の花嫁 36話 ネタバレ 鬼VS津守の事件が決着!

鬼の花嫁 ネタバレ感想

玲夜VS津守

玲夜とやっと会えた柚子ですが、あれだけフラフラゆっくりしていたので津守に捕まります。
原作は一瞬の隙をついて牢から逃げたため、津守に追いつかれてしまった感じでした。
柚子を人質に取り、津守は玲夜の目の前で柚子を刃物で傷つけます。

「柚子を捕まえて傷つけたら津守が犯人とアピールしてるようなものだけれど…」

「柚子の命を交渉材料にするしか、津守が逃れる道は無いからね。」

柚子を心配した玲夜の表情変化に津守は優越感から笑います。
今まで自分に同じ悔しそうな表情をさせた玲夜が初めて自分に悔しそうにしている。
そんな理由で柚子を誘拐したり傷つけたと知り、玲夜は冷ややかな侮蔑の表情になります。
陰陽師の次期当主がそんな理由であやかしと人間の友好関係を壊す事件を起こしたのがくだらなすぎるためでした。
玲夜の無関心で冷たいいつもの視線に津守は錯乱します。

柚子は護身術を実践してたまたまうまくいって逃げます。
猫たちが津守を噛んで隙を作りますが、刃物で傷つけられても見ていただけなので猫は何がしたかったのでしょうか。
玲夜に一瞬で倒され、津守は逆恨みの言葉を口にしつつ高道に捕縛されて終わります。

浩介と津守の追加描写

浩介は原作では最後にチラっとしか出ませんが、追加がありました。
高道に救出されてぐったりしつつ、捕縛された津守を見て独白します。
腑抜けた津守を見て、自分の恐怖の対象で強大な兄の呆気ない終わりに複雑な目を向けます。
津守は玲夜に魅せられて追いかけ続け、振り向いて欲しいと願っていた。
自分もまた柚子に振り向いて欲しいと願っていたが相手にされなかった。

似たようなものかと余計なことを言って高道に殴られます(笑)

「玲夜もパーティーで津守に柚子への危害をほのめかされた段階で護衛を強化しなかったし、柚子も浩介に気を持たせたから向こうも悪いっちゃ悪いよね。」

「玲夜も柚子に謝罪していたけれど、かくりよ学園と子鬼を過信して桜子に警備を全部やらせている警備体制を整えてほしいんだけど、しないんだよね…」

内容が無いその後

内容が無いのでざっくり纏めます。

・柚子と玲夜は車で帰宅(キスしたりなんやり)
・スマホで透子と連絡して何があったか説明
・浩介と話し合いを希望するがどうなるか未定
・柚子、帰宅して寝る
・子鬼が喋った(原作の書き下ろし小説)

蛇塚と梓の描き下ろしを期待していましたので中身が無いなと…。
子鬼が喋ったものの、原作3巻以降は大事な場面で会話しない何の意味もない描写です!
次の話で最終話にしてほしいと思いますが、内容なくずるずる描写を引きずって話数を稼ぎ、単行本を増やそうという商法は本当にどうなのでしょうね。
漫画が打ち切られる寸前で少しでも連載を長引かせたいのかもしれません。

補足:花嫁の厳しい現実

柚子は護身術を披露して抜け出しますが、たまたま運よくできているだけです。
そもそも花嫁の護身術は、瑶太のように遠くから炎で燃やせるあやかしや陰陽師のような多人数に囲まれては全く意味がありません。
格闘術の達人ですら、最大の防御はそもそも戦うような場にならないことと言っているほど。
武装した多人数に囲まれた時、柚子は子鬼がいないと戦闘ができませんでした。
子鬼が傷ついたと泣き喚くだけで、津守になすすべもなく失神させられています。

あやかしが「花嫁はセキュリティのしっかりしたあやかしの屋敷で大人しくしているべき」と花嫁に義務付けるのは、人間の花嫁は無力であやかしの足手まといと思われているからです。
あやかしが花嫁をかくりよ学園に通わせるのは、庶民であやかしに釣り合っていない花嫁を四年で何とかあやかしに釣り合う妻に育成するため。
花嫁はあやかしの妻に相応しくなく体裁を整える最低限の礼儀作法も出来ないから、本当はすぐ結婚させて出産させたいものの仕方なく通わせてあげるのがかくりよ学園花嫁学部というのが実情です。
花嫁が離婚して経済的に自立できないよう、学歴も職歴も身につけさせません。
梓がかくりよ学園以外の大学に通わせてもらえるはずもなく、透子も高校は自由に選べたものの、東吉(にゃん吉)が学生結婚を望んでいたほどなので花嫁学部の進学を義務付けられていました。
透子は結婚したら束縛と出産の強要がきつくなると分かっていたため、結婚を柚子と同じ大学卒業まで拒否しています。
花嫁の人生は選ばれた日から全て決められ、花梨のように選ばれて幸せと思える花嫁はごく少数。
最高位の鬼の花嫁の柚子ですら、花嫁の扱いに嫌気がさしているほどです。

「花梨のように花嫁になるため育てられ、花嫁になって幸せと思える子の方が楽しく生きられるんだろうね…」

「逆に言うと花嫁になりたくなかった梓のようなタイプは人間からやっかまれたり無理解に苦しみ、結婚を回避できたとしても一生執着され、人質にされないよう監視もつけられて可哀想だよ。」

花嫁が同居や転校を義務付けられ、免除される方が珍しいのは花梨や透子でも触れられていました。
蛇塚と梓の不仲の発端となった同居や転校ですが、花嫁の意志は梓のように無視されます。
玲夜や瑶太のように花嫁を自由にしてくれるケースは珍しいです。
東吉(にゃん吉)も実は透子をかなり束縛しており、透子は愛情を抱いているものの花嫁を辞めたくなる気持ちも分かるため、梓に幾らか同情していました。

透子は標準的な花嫁として束縛や地位の低さでの気苦労が多く、世間が夢見る花嫁のシビアな現実を知っています。
どれだけ花嫁が拒否してもあやかしが諦めてくれない嫌な現実も知っており、花嫁になりたかった柚子は梓の気持ちが理解できませんでしたが、透子は知っています。
地位が低い猫田家や蛇塚家は霊力の低い子しか生まれないため、霊力の高い子を絶対に産める花嫁を囲い込むために手段を選びません。
梓が蛇塚との結婚や子作りを嫌がっても、蛇塚も蛇塚家の親族も梓のことは逃がすつもりはなかったのです。
梓は今回事件を起こしましたが、蛇塚と共通したメンタルの弱さと失恋も重なり、愛する玲夜が他の花嫁と結婚する事実、同級生の花嫁が自分と違って幸せな結婚をする惨めな現実にいずれ耐えきれず、自ら命を絶っていた可能性も高いでしょう。

「選んだ蛇塚は本能で梓を諦められなかっただろうけれど、あの状況で婚約させていた蛇塚家の当主も変だよね。」

「梓の出産能力と上位のあやかしにマウントを取れる花嫁が欲しかっただけで、梓の幸せや人格はどうでもいいと思っているからね。」

残念過ぎる津守の計略

玲夜が悔しがる顔を見たいから柚子を誘拐って、頭が悪い作戦です。
鬼の花嫁に相応しくないと周囲から孤立していく柚子に浩介が接近し、浩介が願った通りに柚子を略奪する方が絶対悔しがりますよね。
玲夜は生まれた時から何もかも完璧で挫折を知りません。
玲夜は自分と鬼龍院家に絶対的な自信を抱いていますから、愛人の子で容姿も資産もパッとしない浩介に花嫁の心が奪われるのが一番悔しそうにすると思います。

「柚子が本当に浮気しなくても、周囲にそう誤解させて花梨のように花嫁を降ろすって話も出てくるかもしれないもんね。」

「玲夜は霊力が高いから花嫁と結婚する必要もないし、先代の鬼の花嫁が最悪な女性だったこともあって鬼の一部から柚子への心証が最悪だからあり得たと思うよ。」

柚子が婚約者になるのを猛反対している鬼も実はこの時点で既にいます。
津守や浩介を陰から利用し、柚子が花梨のように自滅して花嫁を降ろされるよう工作する鬼が出てもおかしくありません。(原作で実際にそうした動きがあったため)
透子は花嫁の地位が低いので柚子を守ることはできませんし、妖狐で瑶太と花梨の味方だった者は柚子を恨んでいるため、柚子を追い落として玲夜に嫌がらせをするというのが一番有効だったと思います。
何故なら玲夜は鬼龍院家次期当主の責務に対してもストイックで、狐雪撫子のように一族のためにならやむを得ず柚子にとって辛いことになる決断を下すことも原作であるからです。

「玲夜って自分が完璧で悪意にも傷つかないから、柚子の苦しみを全然理解できず最悪の事態になることもここから多いよね。」

「玲夜の短所は自分が柚子を愛しているからと、柚子が周囲に認められるよう成長を促したり欠点を治してあげようとせず瑶太のように甘やかす所なんだよね…」

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