鬼の花嫁 35話ネタバレ 柚子は玲夜に頼れない状況に陥る

鬼の花嫁 ネタバレ感想

原作小説で言うと2ページほどしか進んでいないので、感想に苦心します。
戦闘と柚子の心情描写を丁寧に描こうとしている意図は伝わるのですが、津守との決着をつけず延々と小説の描写を引き延ばしているようで非常に残念でした。
津守の屋敷をずっと描くより、人気が高い本作の新たなあやかし&花嫁である蛇塚と梓の描写を追加で描いた方がよほど読者に需要があると思うのですが…。

柚子は脱出を試み、浩介と話し合いたいと思う

柚子は扉に体当たりをしたり鍵を外そうとします。
浩介の気が変わって出してくれることはないと察していたためでした。
透子と浩介と大学のカフェで会話した嬉しさを思い出します。
柚子が花嫁になって幸せになれるわけがないと主張する浩介を思い返すも、花嫁を辞めさせようとしていた花梨と違って自分を心配して言っていると、柚子は浩介を信じていました。
浩介と話し合いをすれば、玲夜への誤解も解けて柚子の意志を尊重してくれるだろうと。

蛇塚も梓にきついことを言われても、柚子や東吉みたいに話し合いをして頑張ればよかったのにね。

浩介は柚子に歩み寄ってもらえたから救いがありそうだけれど、蛇塚は一切譲歩せず自分を愛して花嫁になることを受け入れさせる話し合いしかする気がないから、梓には救済が無いのがね…。

聞こえた足音に浩介かと期待しますが、現れたのは激怒した津守でした。
陰陽師の和装にランタンを持って現れたのは若干シュールですが、話が通じないほど激怒している津守に柚子は怯えます。

津守は柚子の記憶を消そうとする

津守は梓のように柚子の記憶を術で消し、証言能力を奪おうと試みます。
しかし記憶を奪えたとしても、柚子に陰陽師の術をかけた証拠が残ってしまいます。
浩介になすりつけたくても、子鬼経由で玲夜に津守幸之助が主犯と特定されています。
本当は津守家当主も浩介を切り捨て、跡継ぎの津守(幸之助)を庇いたかったのでしょう。
しかし証拠が揃い過ぎていて、津守(幸之助)を庇えなかったというべきでしょうか。

瑶太が花梨と別れさせられた時と状況は似ています。
撫子は鬼龍院家と拮抗する発言力と当主の権限で、一度は花梨を庇いました。
しかし花梨は撫子がくれたチャンスを踏みにじり、庇いきれないと花嫁を降ろされます。
妖狐一族や瑶太の両親(狐月家)の庇護が無いと、未成年の瑶太は花梨と結婚することも、親族と縁を切って自立するのも不可能でした。
駆け落ちした所であやかしの調査力で特定されて連れ戻され、花梨の両親も資金援助してくれない瑶太と花梨の結婚を認めることはないでしょう。

梓に使ったのと同じ香炉を嗅がせようとしますが、まろとみるくが妨害。
ここまでファインプレーしたのは別記事で触れている通り、まろとみるくが人間の言葉を理解する特殊な猫だから。
柚子はその隙に猫たちと一緒に地上へ逃げだします。
しかし津守の香炉をいくらか嗅いでしまっていたため、体が上手く動かず意識が遠のいていきます。

原作と少し違う展開になったし、話が全然進まないね…。

津守は先が見えているんだし、原作のようにあっさり終わらせて欲しかったね。

戦局は鬼の圧勝

人数差もそうですが、鬼と現代の人間は霊力の量も質も根底から異なります。
しかも本家の次期当主の花嫁を誘拐されたので、鬼は一切容赦しません。
鬼が花嫁を奪還するため本気で戦えばどうなるかは一目瞭然。
動きにくい着物で陰陽師にハンデを与えているようなものですが、陰陽師は呆気なく負けます。

陰陽師の方が同じ和装でもずっと動きやすい服装なのに…。

桜子に至っては34話から直行したから動きにくい振袖だったよ。

原作の戦闘シーンが少ないとは思いましたが、話が遅々として進まないです。
漫画で描写しなくても、鬼が圧倒的すぎて陰陽師が弱いのは一目瞭然ですよね。
そもそもあやかしと人間がこれほど友好的な関係になってしまい、未だにあやかしを化け物と忌み嫌う陰陽師の方が非常識という扱いを受けています。
派手な見開きを使ったり、モブの鬼を沢山出して戦闘シーンを入れる必要性があったとは思えません。
こんなことを書いているのも、展開が進まなさ過ぎて感想が書けないからです。

漫画版の柚子は何がしたいのか意味不明

柚子は香炉でフラフラしているという漫画版の謎な補正が続きます。
最後はフラフラして玲夜と再会しますが、これに何ページかけているんでしょう…。
柚子を良い子として描写したいという意図は感じるのですが、原作の流れで柚子がどうしても良い子と言えない動きや発言をしている以上、漫画補正も限界があります。

柚子は透子と一緒に、気が合いそうにない不幸な花嫁の梓を無視しました。
本当に梓の力になりたかったなら、普通の人間の友人として仲良くしようと接したでしょう。
原作の透子は「実家の借金払ってもらっている癖に」と梓を侮辱する言葉を浴びせ、その件で梓から嫌われ、透子も一切謝罪しませんでした。
そのため原作で透子は梓に酷いことを言った気まずさと、東吉(にゃん吉)が全面的に蛇塚の擁護に回ったため、一緒になって梓の陰口を叩いています。
柚子は梓と透子の仲直りをすることはできたはずですし、実家に恵まれず苦しむ梓に唯一共感できる人物でした。

しかし柚子は梓から友達がいない寂しさに付け入られ、誘い出されたのに「自分が頼ってもらえた、梓を助けてあげられる唯一の人間だ」と思い上がってしまいます。
津守の想定としては柚子が誘い出せるかは微妙な確率だったようです。
言われた通り子鬼以外護衛もつけずやってきたので、柚子を津守が馬鹿にするのも無理もありません。
そのため桜子や鬼の学生たちは柚子の護衛を失敗したと罰を受け、鬼の一族はほぼ全員が仕事や学校を休んで柚子の捜索や戦闘に出向させられてしまいました。
結果、柚子が誘拐された経緯を知った鬼の一部は柚子に嫌悪感と反発を示してしまいます。

柚子がダメな子なのは読者も知っているんだし、1話まるまる使うくらいなら梓のストーリーを勝手に変えたり、過去をカットしないで欲しかったよね。

表紙絵担当になった時以外、掲載順位が最下位だから原作ファンの読者が離れているんだろうなとは思うよ。

番外:梓が玲夜の花嫁だったら

書くことが無さ過ぎるため、管理人の個人的な感想を書かせていただきます。

梓が玲夜の花嫁だったらとありますが、管理人も梓が玲夜の花嫁だったら良かったのにと思います。
柚子は自ら玲夜に好意を口にすることやスキンシップすることは殆どありません。
いつも自分がやった失敗やミスを玲夜に助けてもらい、助けてくれるし、本能で永遠に愛してくれるあやかしだから玲夜が大好きと原作で描写されています。
浩介が「助けたのが俺だったら鬼じゃなく俺に惚れたのか」と問いかけたのが、柚子の好意の基準を示していると思います。

梓なら少なくとも容姿で玲夜と釣り合っていないと言われませんし、家庭環境も歪んでいませんし、柚子のようにバイトをさせろ、学費が勿体ないと貧乏性なことも言わず、花嫁修業を頑張ったでしょう
大企業の令嬢で世間体も悪くなく、玲夜に一目惚れしているので、花梨のように相手のあやかしを溺愛する美しい花嫁でいたはずです。
幼い頃から美貌をやっかまれて同性に嫌われたり陰口を叩かれるのに慣れているので、柚子のようにいちいち陰口に傷ついたりもしません。
恐らく結婚も花嫁になったらすぐしたいと自分から言い、高校卒業と共に挙式や入籍をした可能性は非常に高いです。

梓が花嫁になっていたら、婚約者ではなく妻として通うので権力も柚子より安定していたはず。
下心のある人間に寄ってこられても玲夜以外はどうでもいいので、利用されそうになっても却下したでしょうし、何より異性が梓から花嫁の地位を奪おうとする確率はかなり下がります。
梓は原作で最も美しい花嫁で、梓に勝てないと諦める女性が多かったと考えられます。

玲夜の花嫁が梓だったら、花梨と瑶太が別れさせられることもありません。
柚子は自分のようにモテないし自分磨きもしないのに、相手が自分を愛してくれないと嘆くばかりでウジウジとしているし、容姿もさえません。
柚子には玲夜より、料理という共通した好みがある蛇塚が似合ったのではないでしょうか?
管理人は玲夜には梓が、柚子には蛇塚が似合うと思います。

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コメント

  1. リリア より:

    初めまして。
    鬼の花嫁の感想、考察をいくつか拝読させて頂きました。

    私は梓はワガママな方だと思います。
    いくら玲夜に一目惚れしたからと言っても玲夜にはもう柚子がいる。
    決まってしまったものにいつまでも駄々をこねていたって仕方がないと思うのです。
    例えばこれから先就職したとして、希望の部署に配属されなかった違う人が配属された。
    それにも「あんな人より私の方があの部署には相応しいのに!」と恨み辛みをぶつけるのでしょうか?

    それと蛇塚家の花嫁になれば一生お金に困らない上に実家も助けて貰える。
    愛されていないどころかとても愛されているこれ以上の贅沢はありません。
    結局はお金がなければ何もできませんから。
    仮に玲夜の花嫁になったとしても花梨以上に周りに威張り散らかす嫁になる可能性があります。
    私はあの玲夜さまに選ばれたのよ!鬼龍院家の花嫁なのよ!と。
    私はやはり柚子の方が玲夜の花嫁に相応しいと思います。
    花嫁の仕事をしないのも周りの人が教育していくしかないでしょう。
    鬼龍院家の嫁としての務めは果たさなければいけませんからね。
    まだまだ修正は効く年齢ですし。

    長くなりましたがこれからも感想、考察楽しみにしております。

  2. 花色いぬ 花色いぬ より:

    リリア様

    コメントありがとうございます。
    原作者も漫画版も梓を嫌うように描写を色々と付け足しているので、リリア様のように(特に漫画版の)梓をわがままと嫌う方がいるのも無理はないと思います。

    リリア様が触れていないということは、蛇塚が梓に対して最低な婚約者であり、梓に対する縁談がかなり酷い進め方だったというのは私に同意されている…ということでよろしいでしょうか?
    漫画では全カットされていますが、梓は無理やり花嫁にされて家族からも逃げられず、車に乗せられて連れていかれた時に「せめて玲夜のように美しく、願っていたように私を花嫁として大事に愛してくれるなら…」と期待していたのですが、現れた蛇塚は不細工で、梓が生理的に受け付けないほど嫌いなタイプの外見。
    我慢して同居したら「大学は花嫁学部に勝手に変える」「恋人のように体を触ってきて名前を呼び捨てする」ととんでもないモラハラとDVを受け、嫌がると義両親と使用人から「花嫁でなければ追い出してやる!」「花嫁のくせに!」と徹底的に責められてしまう。

    リリア様は会社に例えられましたが、独身の女性でしょうか?
    私たち既婚者からすれば、恋愛結婚でもこんな嫁ぎ先に耐えられないのに「身売り」です。
    金目当てで親に売られ、子宮を出産目的で蛇塚家に買い取られ、蛇塚という気持ち悪い好きでもない男から体を触られ、性的な欲求の眼差しと欲望を毎日ぶつけられる。
    鍵をかけて自室に閉じこもるしか抵抗する手段が無かったわけで、玲夜が23話で「逃げ出そうとしてあやかしに命を奪われた花嫁がいる」と言っていましたが、会社と結婚生活を同じに例えるのは如何なものでしょうか?
    透子ですら最初はあやかしの花嫁を見る「執着のぎらついた視線と威圧的な言動が怖い、気持ち悪い」と嫌悪していたんですよ。

    原作では梓以外にも「なんで柚子なんかが良いあやかしの花嫁に選ばれ、自分はハズレの花嫁になったせいで、モラハラや経済DVやセクハラをされて辛い…」と病んでしまう花嫁が何人も登場します。
    梓も蛇塚のような酷いあやかしの花嫁に選ばれただけの理由があるので、100%被害者とは思いませんが、瑶太や東吉(にゃん吉)のように花嫁の幸せを優先して考えられるあやかしと蛇塚は雲泥の差がありますよね。
    それでいて蛇塚は書き下ろし小説で東吉(にゃん吉)のことを「あいつと違って俺は花嫁と円満な婚約をする!」と豪語し、花嫁に会いに行くどころか電話の一本も寄越さない、父親に丸投げした不誠実な縁談をします。
    瑶太ですら小学生だったのに自分で花梨にプロポーズし、中学生の東吉(にゃん吉)ですら親に丸投げせず、自分で透子に会いに行って毎日実家に通いつめ、透子の頑なな心を開くよう会話しました。
    これでも梓は自業自得なんでしょうか?どう見ても蛇塚が最低ですよね。

    これから先、沢山の花嫁たちがいずれも柚子のことを嫌い、柚子が花嫁で納得がいかないと攻撃します。
    そして親友の透子ですら、恵まれている花嫁の柚子が我儘すぎると苦言を呈します。
    「柚子が仕事を覚えれば~」とリリア様がおっしゃった点から、恐らく原作をお読みではないのでしょうね。
    残念ですが柚子はこの先、花嫁の仕事を一切せずに「料理の才能があるから料理学校に行く!」と我儘を言い出し、鬼龍院の花嫁の仕事をせずに桜子に丸投げし、沙良も桜子も柚子のフォローに回ってしまいます。
    さきほど会社に例えていましたが、柚子は「財閥の総帥の妻になったのに桜子のように取引先の顔も名前も全く覚えず、自分が料理人の才能があると言い出し、まだ料理人の資格を取っていないのに財閥の金とコネで東京一等地の高級住宅街に週3ランチタイムだけのパートで開業すると言い出す」という、例えでなく実際その通りのことを原作でやらかします。
    リリア様はユニークなたとえ話をもち出されましたが、正直まとはずれな例えばかりで「梓が玲夜に相応しくない」どころか今もそう思っています。

    とはいえコメントに勇気が必要だったでしょうし、ありがとうございました。
    今後とも読んでいただければ嬉しく思います。

    • シルヴィス より:

      コメント失礼いたします。
      私は独身ですが、全くもって同感です。
      しかも梓はついこの間までは高校生という
      子供だったのに、親の勝手な都合で
      進学先も同居も勝手に変えられ決めつけられて
      例え冷夜に惚れていなくとも
      将来なりたかった夢でさえも潰された
      蛇塚に対して嫌悪感を出しても無理はありません。
      それに5巻の書き下ろし小説だと
      蛇塚家は梓が身売り同然に
      自分たちの元に送り込まれることを
      分かっていたのに、それを棚上げしている
      梓をいびっている彼らが非道だと思います。
      そして、そんな両親や使用人から受けるいびりから
      梓を守らなかった柊斗が一番駄目だよ。

      • 花色いぬ 花色いぬ より:

        シルヴィス様

        コメントありがとうございます!
        梓の悲惨な境遇を理解できる読解力のある方にコメントいただき嬉しいです。

        そうなんですよね、梓からすると「家族仲を壊され、将来の夢を潰され、好きでもないのに借金を理由に恋愛と子供を作るような行為を強要される」という最悪な関係性だったわけで。
        「好きな人に振られたら蛇塚を好きになる」と思っていた柚子たち周囲が最悪すぎたというか、高道や桜子、玲夜ですらそんな甘い考えにならなかっただろうなと…。
        それを含めて柚子が玲夜に相応しい、梓は蛇塚と結婚するのが幸せだという理由は納得できないですよね。
        透子ですら恋愛結婚した東吉への嫌悪感と不満を徐々に溜め込んでしまってますし。

        5巻の描きおろし小説は蛇塚のフォローが入るかと思いきや、蛇塚家が借金を知っていたこと、梓の同居が「貧乏だから同居させて助けてあげよう」ととんでもない理由だった事実が明かされて私もショックでした。
        蛇塚のどこが「優しいあやかし」なのか理解に苦しむ加筆だったので、正直これは追加されない方が蛇塚が良い人っぽく見えたのに「蛇足」でしたよね(笑)
        原作最新刊で透子と東吉が笑いながら「あの女(梓)は蛇塚家の全員に嫌われていた」「追い出してやりたいって言われてた」と言っていたので、娘の親になったのに自分の娘が梓のような目に遭ったら…という発想になれない、あやかしと花嫁の歪んだ夫婦関係だなと感じました。

        実家が貧乏なら瑶太のように資金援助をして花梨のように実家で暮らすこともできたのに、何故か蛇塚が「実家で暮らせるようにさせてほしい」から一転して「同居から逃がさない」という考えに至ったのか同情の余地がないですよね。
        恐らく梓に好きな人がいたのが原因で逃がしたくなかったのだと思うのですが、一方的に金と監視で人権を無視した扱いを花嫁にした蛇塚を優しいあやかしとは思えません。

        シルヴィス様のコメント、また楽しみにしています!
        本当にありがとうございました。

  3. シルヴィス より:

    コメント返していただき、ありがとうございます。
    分かって下さる方がいて、うれしい限りです。
    そうなんです。書き下ろし小説のあれは正に蛇足という
    言葉がふさわしかったです笑余計に、蛇塚が嫌いになってしまいましたし
    花色さんの言う通り、最新刊の猫又夫婦の公の場で
    梓の悪口を笑いながら言うなど下品だし失望してしまいました。
    大体、本当に優しいのであれば梓の事情を聞いたら、悪い事をしてしまったと思うはずなんです
    でも柊斗は自分の何がダメだったのかを本当に分かっていないでベソベソ泣いてばかりいて
    前のコメントでも話したようにいびりから守らなかったり彼女の願いを叶えてもいないんですよ
    それにやり方はいくらでもあったはずです。
    少なくともこれは卑怯だし、柊斗は優しくないし、全く紳士的じゃない。
    あと、東吉も最初に梓の事情を聞いたとき自分で決めたんなら
    甘ったれんなって言っていましたけど,梓は親に無理矢理やらされたと言ってたのに
    お前の脳ミソは飾りかよって思いました。
    大体蛇塚のやった事こそ、自分で決めて行動して招いての結果なんですから
    それこそ甘ったれんなって話なんですよね。
    これはもう、不器用なんて言葉じゃ通用しないレベルです。
    長々と申し訳ありませんでした。
    これにて失礼致します。

    • 花色いぬ 花色いぬ より:

      シルヴィス様

      何度もすみません、一つ返信忘れがあったので其方だけ。
      (返信不要ですので、また別記事にてコメントを楽しみにしています)

      「独身~」のくだりですが、シルヴィス様は男性を見極める目を持っている方で、見る目が無いまま嫌な男性と交際したり結婚する方よりずっと幸せに生きられると思います。
      キャラクターとしての蛇塚はともかく、結婚をテーマにした作品で蛇塚を結婚相手として評価すると擁護できないほど酷いあやかしだとは思います。
      原作の鎌崎や穂香の夫のように、酷いあやかしと描かれるあやかしと大差がないなと。
      「梓が性格悪すぎる」「蛇塚は良い人」と評価する読者の基準に説得力が欠け、どちらかというとリリア様のように好き嫌いだけで共感できないなと思います。
      キャラクターが良い人、酷い奴といくら言おうと、客観的な事実を羅列すると納得しがたいので。

      猫又夫妻も「あやかしは聴力がかなり良い」という設定があるのに、あやかしが大勢集まったパーティーで「実家に身売りさせられ、蛇塚家に強引に婚約させられた挙句婚約破棄された元花嫁」の悪口を言っていたら下位の猫又の評価をさらに下げかねないなと私だったら思います。
      そんな人が自分の子供のあやかしとママ友になりたいと言ってきても、性格悪すぎて嫌ですね。
      陰で此方の悪口を沢山言っていそうだなと。

      東吉は良くも悪くもあやかしの古い価値観に染まっており「家族のためになる愛のない政略結婚が普通」なので、梓が恋愛感情を理由に縁談を嫌がるのは絶対に理解できないでしょうね。
      また杏という人間の幼馴染や異性から花嫁にしてと付きまとわれてきたので「人間の女は花嫁に選ばれたら喜ぶ、あやかしに愛されたら絶対にOKする」と歪んだ価値観を持ってしまったんだと思います。
      透子と出会った時の原作書き下ろし小説「猫又の花嫁」を読むと、あれだけ傲慢で横柄なあやかしから、透子に徹底的に尻に敷かれてようやく対等な関係になれたんだなと思います。
      むしろ小学生でまだ社会性を学び終えていないのに、花梨と相思相愛になれるよう対等どころかお姫様のように花嫁を大切に扱い、蛇塚と違って同居を嫌がる花梨を優先した瑶太がすごいですよね。
      原作でも漫画でも梓が柚子にあんなことをした原因は、柚子が妬ましいではなく、毎日自分を責めてくる蛇塚家と距離を取れず心を病んでしまったことなので……蛇塚への罰があんな程度でいいの?とは思いますし、花嫁と離れたのに瑶太と違ってけろっとしてる蛇塚はメンタル結構ずぶといですよね。

      此方こそ長々と失礼しました。
      2部で書くの終えて辞めてしまおうと思っていたので、シルヴィス様のコメントが励みになりました。
      これからも頑張っていきます。

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