前回、どんな罰を受けても仕方ないと謝罪した桜子。
心配そうに廊下で待っている兄の桜河ですが、威圧していた玲夜が桜子に告げた言葉は…?
千夜から津守への攻撃許可を待つ間、玲夜は梓を尋問するべく蛇塚家に向かいます。
玲夜は桜子へ罰を与えずフォローする
桜子は自分の失態を責め、どんな罰も覚悟します。
桜河は桜子を庇うつもりのようで、廊下で見守っています。
桜子が高道のことを好きだから禍根が残りませんでしたが、婚約破棄した挙句、警備を学生の桜子に押し付け、柚子にも桜子を頼るようしっかり言い聞かせなかった玲夜にも非があります。
柚子も梓が玲夜を好きで自分に敵意を抱いていると分かっていたのに、怪しすぎる誘いに乗り、悩んでいたのに誰にも相談せず単独行動したのがそもそもの発端でした。
誰にも相談しないで授業を抜け出して人気のない場所に一人で来いなんて、柚子の都合を無視したおかしい呼び出しに応じちゃったもんね…。
結局柚子も、梓のためじゃなくて蛇塚のために梓の窓口になってあげて仲直りさせてあげようって考えだったから偽善だよ。原作の透子が梓に吐いた暴言(実家の借金払ってもらってるくせに)のフォローも一切しなかったからね。
真面目に授業を受けていた桜子が警備責任を取らされ罰を与えられたら、桜河を含め鬼山家とその一派が黙っていなかったでしょう。
桜子の謝罪にフォローの言葉を口にし、自分の慢心を反省する玲夜。
褒められるほどのことでもないと管理人は思うのですが、桜子は玲夜が優しくなったと褒めます。
今までの玲夜なら他人の心を気遣うことは一切しなかったようです。
柚子から良い影響を受けたのだろうと玲夜は告げます。
玲夜は桜子に一緒に柚子の救出に向かって欲しいと、回りくどい言い方ですが依頼します。
桜子は快諾し、桜河も一緒に柚子の奪還に向かいます。
千夜が13話で指摘したのに、玲夜は警備ミスを繰り返しちゃったね。
元婚約者に花嫁の護衛をさせるって采配がそもそも最低すぎるよ。
鬼で誰が悪かったかと問われたら柚子と玲夜が100%悪いですよね。
元婚約者に花嫁の警備をさせ、しかも授業中で柚子を見張っていられない中の犯行。
玲夜も柚子も鬼の一族に迷惑をかけて日常を謳歌していますが、それで味方をしてくれる人はいるのでしょうか。
桜子は柚子のおかげで高道と婚約できたと恩義を感じてくれていますが、桜子の感じている恩義に二人は甘え過ぎな気がします。
玲夜は梓を尋問しに蛇塚家へ
蛇塚家当主(蛇塚の父親)は玲夜がアポ無し訪問したので怯えます。
しかも会いたい相手が花嫁の梓のため、不審そうにします。
梓が大学内から姿を消し、家の前で倒れていたことと関係があるのではと。
梓がパーティーで玲夜に失礼なことしたの知らないの?
梓が玲夜に告白したのも蛇塚が人間や高道を攻撃したのも漫画オリジナルだから、整合性が取れていないよ。瑶太のように当主から叱責されておかしくない失態なはずだけれどね。
呼びだされた梓は寝巻のまま部屋に入り、玲夜に抱きつきます。
目上の玲夜に失礼すぎる上、嫉妬心から蛇塚は梓を引きはがそうとします。
好きな人に酷いことをしたか自覚が無く、好きな人に一方的にスキンシップをしようとしたり独りよがりな片想いをぶつける梓。
この自分本位さは梓も蛇塚も似た者同士ですよね。
この熱量で蛇塚のことを愛してくれたら、梓は柚子や透子よりも愛情深く、花梨のように意地悪でも我儘でも無い良い花嫁になれたのに残念です。
花嫁に本能があったら梓が一目惚れしたのは玲夜じゃなくて蛇塚だったのかな…。
玲夜に一目惚れしなかったら蛇塚とパーティーで会えなかったからどうなんだろうね、玲夜から蛇塚に恋愛対象が移って幸せになれたかもしれないよ。
柚子を誘拐した梓に玲夜が容赦するはずがありません。
瑶太が「倒れている人間がいても、花嫁でもないなら無視して通り過ぎるほど冷酷」と評する冷酷非道な顔で梓を暴力込みで尋問します。
しかし津守がかけた忘却の術で梓は証言が出来ませんでした。
時間の無駄と判断した玲夜は梓を放り出し、蛇塚は梓に駆け寄ります。
千夜から政治家から脅迫があったこと、津守家は関与していないと津守家当主が幸之助を切り捨てたこと、津守との戦闘許可、柚子を無事取り戻すよう電話がかかってきます。
隣には千夜と一緒に(いくらか作画が変わった)冷酷な笑みを浮かべる沙良もいて、柚子の誘拐と安易な脅迫に二人が静かに激怒していることが伝わってきました。
玲夜は梓が犯した柚子誘拐の重罪を蛇塚に告げ、柚子の奪還に向かいます。
梓は自分を連れて行ってくれない玲夜に手を伸ばして呼びかけます。
しかし玲夜も高道も柚子の奪還に心が向いて振り返ることもしませんでした。
自分を置いていく玲夜の背中に梓の悲痛な声が追いすがります。
あれだけ冷たく振られて暴力を振るわれても、梓はまだ玲夜を想っていました。
原作の梓の出番はここまでですが、漫画版は描き下ろしがあると思いたいです。
津守は勝利を確信するも、すぐ窮地に追い込まれる
津守は最上級の酒を部下に用意させ、愉悦に浸っていました。
裏切った浩介は暗示をかけて田舎に送ればいいと。
しかし慌てた部下から鬼が屋敷を囲んでいると告げられ、呆気なく余裕は崩れます。
しらばっくれますが、静かに怒る桜河たちから「花嫁様(柚子)を返せ」と告げられ慌てます。
津守が「花嫁をどうにかするしかないか」と悪い顔をした所で終了。
しかし既に鬼龍院家当主の千夜により、津守の父親に根回しは完了しています。
この時点で津守の廃嫡は確定しており、跡取りの立場が危うくなると慌てているのは滑稽でしかありません。
動機が「玲夜の悔しがる顔が見たい」と稚拙なもので同情の余地もありません。
津守の母親が可哀想だよね、才能ある跡取り息子が廃嫡だなんて…
育児に失敗した結果が今回の事件だから同情の余地は無いけれどね。
蛇塚と梓の不幸な縁談、柚子の誘拐は玲夜のせい
今回の事件は蛇塚と玲夜のせいと言っても過言ではありません。
特に一番悪いのは玲夜でしょう。
原作の梓は玲夜の隣を歩く桜子を見て、自分が美人で玲夜の花嫁に相応しいと思い上がっていたことを恥じて反省しました。
桜子には勝てないから大人しく玲夜を諦めようとしたのです。
しかし玲夜の花嫁がまだ見つかっていないため、望みを捨てきれず親睦パーティーに参加し続けてしまった結果、蛇塚と出会ってしまいました。
しかしその時点で、玲夜はとっくに柚子と出会っていたのです。
玲夜が柚子をすぐお披露目させていたら、梓も蛇塚も出会わずに済んだのにね。
花嫁は社交を避けて通れないし、バイトの暇があったら苦手な社交や会話術をしっかり教えてデビューさせれば蛇塚と梓の不幸は回避できたからね…。
玲夜が柚子のお披露目をすぐにしていたら、梓は蛇塚とも柚子とも接点を持たずにすみました。
そうすれば蛇塚も梓に愛されない苦しみを味わうこともなく、梓は実家の借金に苦しめられますが、家族と一緒に乗り越えていくことができたでしょう。
そして花嫁学部の講義は礼儀作法やマナーはありますが、最も花嫁に必要であろう社交や会話術を教えてくれません。
さらに玲夜は大学卒業まで柚子のパーティー参加や花嫁教育をせず甘やかしてしまいます。
柚子も自分から学ぼうとせず、劣等感で惨めになるからと苦手な社交を避け、結婚後ですら社交で何度も失敗して桜子や高道、義母の沙良にフォローさせて平然とします。
陰口を叩かれるのは可哀想ですが、玲夜の花嫁になったら避けて通れないのに逃げ続けた柚子のことを、玲夜の花嫁になれたら周囲にどれだけ嫌われても、蛇塚にされた酷い扱いでも構わないと玲夜を一途に愛した梓が納得できないのも無理もないと管理人は感じます。
なんで玲夜は柚子をそこまで甘やかしちゃったの?
柚子が花梨みたいな我儘な性格になって思い通りにならないと癇癪を起こすから、瑶太みたいに玲夜が一方的に折れる展開になるんだよね…。
逆に中学2年で花嫁になった透子はすぐパーティーでお披露目され、家庭教師をつけて社交や会話術を徹底的に学ばされています。
猫又はあやかし社会で階級が下のため、猫又より沢山いる上位のあやかしからパーティーを招待されると断ることが不可能だったからです。
しかも参加したパーティーで同格のあやかしとの対立や人間のお偉方に失礼があってはいけないため、透子はずっと苦労しながら陰で努力を重ねてきました。
透子って明るくて社交的だからいつも堂々としているんだと思ってた。
花嫁5年目だから板についた感じはあるね。最初は緊張して不安な社交デビューを迎えたけれど、花嫁になる道を選んだからと覚悟を決めて社交界に飛び込んだよ。
玲夜が学生ではない女性の護衛を付けていれば、今回の事件は防げました。
柚子は17話で女子トイレを出た所、花梨に暴力を振るわれています。
しかも来年度は花梨と同学年の生徒が大学部に進学し、花梨の味方で柚子を目の敵にする生徒が多数いるので危害を加えられる可能性は非常に高いです。
柚子の護衛を子鬼と2学年上の桜子だけに任せるのは明らかに不足しています。
強い女性の鬼だっているだろうし、専属侍女の雪乃も動かせないの?
玲夜、何故か男性の護衛しかつけないんだよね…。
女性の護衛がいれば柚子も女子トイレ・更衣室の陰湿な陰口に苦しむことも無かったはずです。
梓が柚子に手紙を渡す場面も女性の護衛がいれば目撃したでしょうし、柚子も女性の護衛と信頼関係を築いていれば今回の件を(玲夜たちに言わないよう頼んで)相談できたはず。
千夜が玲夜を揶揄するのも無理はありませんし、玲夜はかなり未熟と感じます。
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